成人式あらため「二十歳のつどい」が8日、尾鷲市、紀北町で行われた。特に女性は晴れ着に身を包み華やかな様子。式典前後には久しぶりに顔を合わせた旧友と再会し、思い出話に花を咲かせていた。10年、20年前と違い、ネットで頻繁にやりとりしている間柄でも、やはり顔を見て話をするのは格別な思いがあることだろう。
成年年齢の引き下げで名称は衣替え。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、式典の内容は昨年に続き簡素なものだった。今年の対象者は、昨年4月に大人になった〝新成人〟で、「新成人の皆さん」という呼び掛けもあった。来年の参加者は、すでに成人として約1年8か月を過ごしていることになりこの呼び掛けは使えなくなる。
「集い」は、大人になった節目という位置付けからはずれるが、社会の一員として自覚を新たにするという役割は持ち続けるだろう。尾鷲市や紀北町では、故郷に戻り地域のことを考える一日でもある。
代表者の発表のほか、抱負などを取材するのが定番になっている。若者の思いを聞き、こちらの初心を思い返す機会でもある。若者にも初心を忘れず活躍してもらいたい。
(M)