全国各地から東京までの所要時間、いわゆる時間地図で見ると、新宮東牟婁地方は”不便な方”の上位にランクする。高速道路が延伸し、徐々に解消されているとはいえ、列車で5時間、車だと7時間程度はかかる。
本紙元日特別号で、南紀白浜空港に関する話題を取り上げた。同空港は東京羽田と結ぶ1路線で、現在は一日3往復6便運航している。過去に何度か利用したが、約1時間で東京に着くのは大きな魅力。羽田発の最終便が夕方早い時間帯のため、都内での活動時間を考えると少し残念だが、それを差し引いても時間を有効に使えること、何より移動時間が短いため体が楽なことがうれしい。
コロナ禍で全国各地の空港が厳しい状況下、南紀白浜空港は昨年4月から11月まで8か月連続で月別の搭乗者数の過去最高を更新するなど奮闘。2月の1か月間は実証実験として、定期便を1日4往復8便に増やして運航する。ここでの結果が将来の増便につながるとして、空港運営会社と設置者の県はPRに努めており、特に伸びしろが考えられる新宮東牟婁や三重県南部に力を入れている。東京方面に出向く際は一度利用してみては。
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