サッカーW杯で日本代表は史上初のベスト8進出はならなかったが、優勝経験のあるドイツとスペインを破り2大会連続で決勝トーナメントに進出したことは着々と力をつけている証左といえる。メンバーは大半が海外組だが、JリーガーのDFもスペインの攻撃陣を見事に抑えた。
日本サッカー飛翔の足がかりとなったJリーグだが、大都市だけでなく地方都市にプロチームを増やしていったビジネスモデルが地方創生の観点で興味深い。発足時こそ10チームだったが、現在はJ3までで58チーム。そのうち、紀北町出身の谷口海斗選手が在籍するアルビレックス新潟は高い集客力と地域のスポーツ振興を担う総合型クラブとして、スポーツによる地域創生の成功例として注目されたこともあり、サッカーのみならずスポーツによる地域活性化の可能性を読み取ることができる。
この地域でもスポーツ環境を良好にするために、今後も施設の整備は必要に応じて行われていくだろう。限りある予算を有効に活用するためにも、スポーツに情熱を注ぐ人に寄り添った環境にすることが、地方創生の芽をつくることにつながる。
(R)