新宮市は全市民を対象に1人当たり1万円分の商品券を配布しているが、この配布方法を巡ってさまざまな意見が出ている。市議会常任委の中でも、市民から「まだ届かない」の声があると委員が当局に説明を求めていた。
市は10月21日以降、順次郵便局に届け、同27日に全世帯分の届けを終了した。今回の配布方法は、世帯(1万4472世帯)ごとにゆうパックにより配達するもので、受領印が必要。郵便局は市から受領以降、配達しているが、世帯数が多いことと、不在などによって思うように配達が進まず、全世帯分を終えるには相当の時間がかかるという。相当な郵送経費をかけながら、早々に届いた世帯と、いまだに届いていない世帯との差がこれほどあるのは、使用期限が限られた中で、公平な市民サービスとは言えない。
毎年のごみ袋の引き換えのように、当初にはがきで案内を送付し、市役所や店舗などでの引き換えを基本として、希望者のみ連絡を受けた後、郵送する形でもよかったのではないか。日中は留守の家が多く、配達がスムーズに進まないことは予想できたこと。次回があるようなら再検討してほしい。
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