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不連続線「天文科学館を地域資源に」

 8日夜にあった皆既月食と天王星食。尾鷲市立天文科学館で行われた特別観望会には親子連れら119人が訪れた。天王星食と重なったことで、注目が高まった。皆既月食中の惑星食前回は1580年。テレビでは「織田信長が生きていた時代」という解説もあった。次回「月食中に」惑星食が起こるのは314年後、孫の孫の孫の孫がやっとみられるかという遠い将来。今回は、本当に貴重な体験となった。

 月が欠け始めてから皆既状態になるまで、天文科学館で取材した。開始時刻にいたのは30人くらいで「まあこんなものか」と感じていたが、時間がたつにつれてどんどん人が増え、帰る時にはドーム横の観望スペースは人でいっぱいになっていた。

 昼間は天気がよかったものの夕方になって雲が出て、月食で月が小さくなっているのか、雲に隠されているのか分からない状況。雲が晴れて皆既になる瞬間を見られたのは幸運。

 きれいな星空を地域資源として活用しようという話はでるが、具体的にならないのは残念。天文館があるほかの自治体の事例もあまり聞かない。まちの中心部にあるのは尾鷲の強み。何とか生かせないものか。

(M)

      11月10日の記事

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