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社説「インフルとコロナ 同時流行に注意」

 新型コロナウイルスの感染者数はこのところ減少傾向が見られるが、今後、季節性インフルエンザの流行シーズンが近づく中、新型コロナ第8波との同時流行が懸念されており、専門家は同時流行を想定した対応が求められるとしている。

 コロナ禍にあったここ2年間、人々の感染症対策への意識の高さもあってインフルエンザの流行がなかった。一方で、集団免疫が低下していることから、南半球のオーストラリアで今年6~8月に流行したのと同様、国内でも流行の可能性が指摘されている。

 報道によると、新型コロナ対策について助言する厚生労働省の専門家会合は先日、全国の新規感染者数は全ての地域で減少が継続し、医療体制は状況の改善が見られると見解。ただし、今後については、全国旅行支援の利用などで人流が活発化し、接触機会が増えることが感染状況に与える影響を注視する必要があるとした。過去2年は冬に新型コロナの流行が拡大したことから、今冬の同時流行への懸念を示す。

 同時流行すると、発熱を訴える患者が診察を求めて医療機関の外来に殺到し、ひっ迫する事態が想定され、さらに、新型コロナもインフルエンザも症状は発熱やせきなど似ており、検査をせずに症状だけで両者を判別するのは難しいこともひっ迫に拍車をかける。さらに、毎年冬は心筋梗塞といった循環器系の病気が多くなり、医療機関の負荷が増す時期でもある。

 高齢者が多い当地方で医療機関がひっ迫すれば、本当に必要な人への医療が迅速に提供できないなどの影響が懸念される。各自治体には同時流行も視野に入れ、広報紙やホームページ、報道依頼などでワクチン接種の案内や、初期症状が出た場合の対応について事前にかかりつけ医に相談するよう呼び掛けるなど、必要な対応をとってもらいたい。後手に回るより、”空振り”に終わってもよいぐらいの考えで備えておくのがちょうどよい。

 住民にも場面に応じた正しい不織布マスクの着用や換気を行うこと、飲食はできるだけ少人数で飲食時以外はマスクを着用すること、症状があるときは外出を控えることといった、これまで同様の基本的な感染対策を引き続きお願いしたい。

      10月21日の記事

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