市「一刻も早くお届け」
新宮市はコロナ禍での地域経済活性化や市民の生活支援などを目的として、商品券に関する事業を現在2つ展開している。1つは市民1人あたり1万円分の商品券を配布する「新宮市地域応援商品券」。もう一つは1冊7000円分を1人2冊まで5000円で販売する「新宮市プレミアム付商品券」。
いずれも国の「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」を活用。これまでは現金給付もあったが、国の方針で、貯蓄など使い道が広く経済の活性化につながりにくい一律の現金給付に用いることは難しい状況となっている。
「新宮市地域応援商品券」は市議会9月定例会で予算が承認され、今後10月下旬から順次配布を開始する予定。世帯ごとにゆうパックでの送付で、郵便局員が世帯住民へ直接手渡しし受領印をもらう必要がある関係上、全世帯へ送付が完了するまでには少なくとも1か月以上の期間が必要。居住地域や在宅のタイミングによって時間差が生じることが考えられる。交付対象世帯数は約1万4500世帯(約2万7000人)。利用可能期間はプレミアム付商品券と同じ令和5年1月31日(土)まで。利用可能店舗も同じで、地元店舗限定券と全店舗共通券が5000円分ずつ交付される。
市の担当者は「一刻も早くお届けできるよう考えておりますので、お時間を頂き、市内の消費喚起につなげてもらえれば」と伝えている。
「新宮市プレミアム付商品券」は、市民に購入引換券を送付し、7月1日から市内郵便局13か所(簡易郵便局、松山・敷屋を除く)で販売している。9月15日現在で、販売冊数は2万9659冊、購入率は54.7%。同市は購入率向上のため今後さらなる周知を行っていく。