来年5月19日から21日まで、広島でG7サミットが開かれる。関係閣僚会合の一つ、交通大臣会合が志摩市で行われることに決まった。昨年9月に就任した一見勝之知事は国土交通省出身。昨年末に誘致を表明し、古巣に〝働き掛け〟を行っていたという。
志摩市では2016年5月に「伊勢志摩サミット」が開かれた。その後、三重県は「サミットのレガシー(遺産)を生かす」として、国際会議などの誘致推進を図って来た。この3年は新型コロナウイルス感染症の影響で大がかりにはできておらず、昨年は最終的にオンライン開催となったものの3年に1度の「太平洋島しょ国サミット」が行われることになっていた。
伊勢志摩サミットというと、開催前には東紀州地域でも、例えば「○○が晩さん会で使われる」などと話題となったが、成果に関する印象は薄い。当時のオバマ・米大統領が電撃的に広島を訪問。話題がそちらに集中した感がある。
首脳会合で使った円卓と椅子は尾鷲ヒノキ産。現在、近鉄賢島駅に併設されているサミット記念館「サミエール」に常設展示されている。こちらも〝遺産〟でなく〝資産〟となるように、再登板を期待している。
(M)