新宮市三輪崎、黒潮公園横を通る港湾道路。路面の劣化がひどく、至るところで凹凸が目立つ。和歌山県東牟婁振興局が管理する道路だが、いわゆる県道の位置付けではなく、近くの新宮港に関連して整備された港湾道路。近くを通る県道三輪崎港線に比べ交通量が少なく、維持・修繕の優先度は高くないのが実情だ。
凹凸やわだちが目立つ路面
写真でもわかるように、場所によっては路面に穴が開いており、車で通行の際の衝撃はもちろん、バイクや自転車などは転倒の危険性もある。さらに、街灯が少ないため夜間は路面の状態が確認しづらく、歩行者であっても足を取られることが考えられる。
街灯が少なく夜は路面の状態が確認しづらい(午後7時40分撮影)
穴が開いている箇所も(現在は応急修繕)
また、普段の交通量は少ないが、近くには事業所があり、地震発生時には避難路の一つとして役割を果たさなければならず、道路の状態をできる限り安全に保つことが求められる。
東牟婁振興局新宮建設部に管理について尋ねると、抜本的な対策は難しいとしながらも、今回弊紙からの連絡後に現場を確認し、穴が開いていた部分については応急修繕した。今後も、路面状態の確認に努めながら、必要に応じて修繕に対応する。
一方、この道路では路上駐車が常態化しており、対面通行に支障を来たしたり、駐車車両の陰から子どもが飛び出したりしないかと、交通安全上の問題を指摘する声もある。この件について新宮署に尋ねたところ、道路交通法上の違法性が認められるかどうか、確認するとしている。