台風１１号が沖縄本島に接近している。８月３１日正午現在、中心気圧は９２０ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は５５メートル。最大瞬間風速は７５メートル。勢力を保ったまま速度を落として南下。その後、東シナ海を北上する予報になっている。

　１１号に比べて勢力は弱いが別の熱帯低気圧も沖縄の南にある。一日遅れて南東側から沖縄本島に近づく見込み。台風が近くに２つあると、お互いに影響し合うのか、迷走しがち。

　昔から二百十日（にひゃくとおか）と言われる。台風に特に注意が必要な時期である。今年は雨が多い。東紀州地域では災害が起こっていないが、各地で水害や土砂災害が発生している。天気図を見ると、本州付近に前線を伴った低気圧がある。低気圧＋台風や秋雨前線＋台風の場合は厳重な警戒が必要だ。

　避難に対する考え方がここ数年で変わってきた。行政が設置する避難所だけでなく、例えば安全な場所にある親戚の家や、友人・知人の家にいさせてもらうこと、場合によってはホテルや旅館に宿泊することも避難になる。「災害が起きそうな場合にどうしようか」と普段から考えておくことが防災につながる。

（Ｍ）