広域ごみ処理施設の基本計画素案の説明会が24日、尾鷲市立中央公民館で開かれた。「荒れた」と表現しても問題ないと思われる場面もあった。ごみ処理施設ではなく、SEAモデル事業に関する質問も多く、素案に対する理解を深め、疑問点や懸念に対する回答が示されたかというと不十分な結果になった。
なぜ5市町で進めることになったのか。加藤千速市長がさまざまな機会に「市長になる前に、尾鷲で進めることに決まっていた」との発言をしている。1期目の尾鷲市議4人による活動報告会で、尾鷲市のごみを紀北町に持って行けばよいという案が出ていたが、市議に5市町で進めることになった経緯がきちんと伝わっていれば、このような話が出たか。市議でさえ把握できていないことを住民は理解しているか。加えて、地域間でも温度差がある。ホームページなどを通じて「しっかり」「丁寧に」説明してはどうか。
基本計画案に対するパブリックコメントが行われる予定だが、せっかく素案も公表している。各種問い合わせに対する想定問答もあることと思う。こちらもホームページに載せておけば、組合としての考えを示すのに役立つ。ぜひ検討してほしい。
(M)