新宮市議会を前に16日と17日、新宮市役所6階で教育民生委員会と総務建設委員会があった。当局を監視する常任委員会の両方を取材していると、所属する議員によってそれぞれに雰囲気が違っておりこれが面白い。
教育民生委員会は、子育てや福祉、医療、教育、文化、生活などについて担当する。午前10時開始で、教育民生委員会はお昼をまたがずに終わることが多い。当局に対する追及は簡潔にまとめる人が多く、市民から受けた声を届けつつ、意見も”柔らかく”伝える印象がある。
総務建設委員会は、総務や防災、商工観光、企画産業、企業立地、都市建設などを担当する。こちらはお昼までに終わることは少ない。当局とのやり取りもどちらかといえば自由闊(かっ)達。委員それぞれたっぷりと時間を使って対話し、時には間接的に「紀南新聞は」などのありがたい叱咤激励も頂戴する。
多様性は種の保存にとって大切だが、これは議会でも同じではないか。いろんな議員がいるから、自治体をさまざまな視点で監視できる。あとはそれが議員個人ではなく、その共同体全体の生存を目指すものであるよう願いたい。
【稜】