東紀州5市町で進める広域ごみ処理施設。基本計画の素案がまとまり、24日に尾鷲市立中央公民館で住民向け説明会が予定されている。
尾鷲市と紀北町の様子は、取材でおおむね把握できるが、熊野市、御浜町、紀宝町の様子はどうか。御浜町の議会でも、候補地周辺の利害関係者との調整への不安が示されたほか、紀宝町の3月議会では各市町で住民説明が必要では、との声が出ていた。5市町が足並みをそろえて取り組めるように、まずは首長間、市町間でのすり合わせが重要だろう。
紀北町議会は19日に再度全員協議会を開いて、素案について話し合う。各市町でそれぞれ思惑は異なる。5市町の広域で取り組むという前提が崩れてしまっては、結局、全ての市町がより多くの負担を強いられることになる。組合事務局も、各市町の執行部も「連携して取り組むことが地域全体の住民のためになる」という点で、まず住民理解の促進を図るべきだろう。
24日の説明会は、尾鷲市会場でのみ予定されている。今後の説明会は各市町で行われるものもあると理解しているが、住民の利便性を考えるなら、例えば御浜町で別途実施してもよいのではないか。
(M)