三重県が、人口減少の課題を解決するアイデアを募っている。「出会いの機会の創出」「子育て中の方がより利用しやすい公共インフラにするための方策」「若年女性や子育て世代の女性が働きたいと思う企業のPR方法」など19のテーマが設定されているが、自由に意見を述べてもよい。
昨年まで「みんつく予算」の愛称で取り組んでいた事業と枠組みは同じ。寄せられた提案を県の各部局が検討し、政策に取り入れる。県が策定しようとしている時期長期計画では、政策の4本柱と別に、「人口減少対策と取り組み」という大項目が設定されていることから、重点分野に広くアイデアを取り入れようという試みと位置付けられる。
尾鷲市や紀北町、東紀州地域といった区域だけでなく、県全体で人口流出が課題になっている。30年ほど前の中学校の教科書に「過疎高齢化」という言葉があった。いわゆる農山漁村だけでなく、まちなかでも生活が維持できなくなっている。
解決の方策は、一つは人口を維持すること、もう一つは、人口が減っても暮らしが維持できるようにすること。将来的には、暮らしの維持を図っていかないといけないだろう。
(M)