参議院議員選挙は10日、投開票が行われた。三重県選挙区は新人4人が立候補。自民党の山本佐知子氏が実質的な与野党対決を制して初当選を果たした。
当選確実の報道があったのは、投票締め切り直後の午後8時過ぎ。かつて「民主王国」とされ、いまでも比較的非自民勢力が強いが、この結果は圧勝と言える。
選挙期間中に、芳野陣営で聞いた話。自民党は県内4ある衆院の小選挙区で3議席あり、岡田克也氏が制した3区も比例復活で議員がいる。衆院議員の事務所の運動量の影響が特に大きい、と。
全体の選挙結果を見ても、衆院と同様、立憲民主党と国民民主党が議席を減らし、日本維新の会が議席を増やした。また、参政党が比例代表で1議席を得た。旧来の野党への国民の視線は極めて厳しい。
政界では「参院の1期目は雑巾がけ」と言われるらしい。月に100万円以上の歳費があり、いわゆる文書交通費ももらえる。修業は大事だが、地域にも国にも課題が山積している。山本氏は、観光戦略に強いという。観光は自然・文化に加え、一次産業と親和的である。当地方での演説でも2点を取り上げていた。ぜひ力を発揮してもらうことを期待する。
(M)