過疎化に加え、新型コロナウイルス感染拡大を受け、地方紙としては悲観的なニュースを書くことが多い印象がある。しかし、このところ尾鷲にとって明るく大きなニュースが2つ続いた。
まずはなんといっても阪神の湯浅京己投手のオールスター出場が決定したこと。プロの世界で活躍しているだけでもすごいのに、一握りしか出場できないオールスターはまさに夢舞台といっていい。
1軍初登板のオリックス戦で2点適時打を打たれて悔しがっていた時から、まだ1年しか経っていない。今シーズンの登板はチームの勝敗がかかった厳しい局面ばかりで、一歩も引かずに速球を投げる姿に勇気をもらっている。
もう一つは、「おわせ市民花火 がんばろらい尾鷲」の寄付金が1300万円を超えたこと。事前想定の4倍以上、3年前の港まつりの花火費の金額を超えたことは、コロナ禍での実行委員会の決断を市民が後押しした、と見てとれる。尾鷲の底力を垣間見た。
コロナ第7波の到来とも言われており、物価高や燃料費高騰が家計を直撃している。不安や不満は消えることはないが、尾鷲はまだまだ大丈夫だ。根拠もなしにそんな希望を感じている。
(R)