ローマの時代の軍人・政治家のユリウス・カエサルは「多くの人は、見たいと欲する現実しかみない」と言ったそうだ。それが分かっていても、見たいようにものごとを見てしまう。違う観点で意見を言ってくれる人はありがたい。
前提と思っていることが、実はそうではなかったということがある。あるICプレーヤーはイヤホンジャックから充電できた。別に充電用の端子をつけたら、小型化はできなかっただろう。思い込みから解放されたところに、新しい発想が生まれる。
尾鷲市では、いろいろな施設整備を検討する時に、しばしば「場所がない」という話になる。山を切り拓けば、少ない費用増でとても効果的な施設整備ができるかもしれない。
一方、崩せない前提もある。ごみ処理の広域化は、大前提ではないか。各市町が新たに施設整備をする場合、費用の合計が広域化を上回るのなら、一本化した方が地域全体でのコストや環境負荷の低減につながる。費用負担は別途協議すればよい。
基本計画の素案が固まった後、説明会が予定されている。よりよい施設になるように策定委員や執行部とは違った視点の意見を踏まえつつ進むことを期待する。
(M)