阪神タイガースの湯浅京己投手の活躍が止まらない。今年はもっとマウンドに立つ姿が見られるといいな、と期待していて、開幕1軍で初ホールド、初お立ち台に喜んでいたら、「8回の男」に定着して無失点ピッチングを続けている。もしかしたらオールスター出場も、と思っていたら、ファン投票の中間発表でセ・リーグ中継ぎ投手部門のぶっちぎりの首位。すごいとしか言いようがない。
今月5日には16ホールドを記録し、セ・リーグトップタイとなった。ホールドは相手の攻撃を食い止める中継ぎ投手を評価するための指標で、湯浅投手が接戦で起用されて結果を残し続けていることを示している。6日に出場選手登録を抹消されたが、けがではなく疲労回復のための措置と見られている。確かに、今後の阪神にとって非常に重要な選手ではある。
ドラフト6位指名を受けて富山GRNサンダーバーズから「虎の尾を上げる活躍を期待したい」と送り出されてから、けがで投げられない時期も短くはなかった。今まさに〝虎の尾を上げまくる〟姿に、湯浅投手のご両親の「けがなくこのまま投げられれば」という言葉が響いた。
(R)