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不連続線「防災備蓄」

 大規模災害が発生した時の備えとして、食べ物と水は「最低3日分、できれば1週間分」と言われる。普段使わないものを意識して保存しておくのは難しいし、災害時に、食べなれたものを食べることで気分を落ち着かせる効果を踏まえ、「ローリングストック」が呼び掛けられている。
 
 普段食べているインスタント食品やレトルト食品、缶詰などを、使い切る前に予備をいくらか置いておくというもの。トイレットペーパーや乾電池などの日用品、子どもの紙おむつも、取り置きが必要。
 
 尾鷲市の自主防災組織連絡協議会で、備蓄が話題になった。自主防災会を対象としたアンケートで、「非常食と水がほしい」という要望が多かったという。
 
 市は5万4000食の非常食を、分散備蓄している。人口の2割に5日間支給できる分量。市民全員の3日分以上、というのが最大限求める量だが、現実的でない。
 
 極論だが、津波浸水域や耐震基準を満たしていない家庭の備蓄は当てにできない。そうでない場所で備蓄しておかないといけない。隣の地区と倉庫を共有できるようにするなど、地域特性を反映させた検討を、各地区や家庭で行っておく必要がある。
 
(M)

      6月 6日の記事

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