政府は20日、新型コロナウイルス対策のマスク着用に関する見解を発表した。基本的な感染対策としてのマスクの必要性は変わらないが、具体的な事例を挙げて、マスクの不要や着用の推奨を示した。
屋外で2メートル以上の身体的距離が確保できる場合をはじめ、ランニングなど離れて行う運動や密にならない外遊びなどでたまに声を掛け合う場合、身体的距離が確保できなくても会話がほとんどない場合、屋内では身体的距離が確保できて会話がほとんどない場合はマスク不要とした。一方で、着用を推奨するのは、屋内で身体的距離が確保できない場合や通勤電車内、映画館など。
ひところ、マスクを着けていない人を激しく罵倒する「マスク警察」なるものが話題になったが、健康上の理由などでマスクを着けることができないなど、人によって事情はさまざま。「感染症対策をしない人」などと一律にレッテル貼りをすることは合理的ではないなどと、法務省も見解を示している。
夏場は熱中症などのリスクも懸念されるが、周囲の目を気にしてマスクを着用している人も少なくない。必要以上にマスクをしなくて済むようになれることが望まれる。
(J)