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紀南抄「危険な外来種の駆除を」

 外来植物であるメリケントキンソウが、新宮市内で繁殖しているという。保健センター横のタウンガーデンや市役所付近などで確認されているようだ。現在日本では、関東から九州までの比較的温暖な地域で発生しており、今後温暖化の影響などで分布地域の拡大が心配されている。
 
 メリケントキンソウは南米原産のキク科の外来種で、日本では1930年代に和歌山県で初めて見つかった。公園やグラウンドなどで繁殖し、草丈は5~10センチで地面を這うように生える。実に鋭いトゲがあり、人やペットに刺さるとけがをする恐れがある。
 
 タウンガーデンでの駆除活動を取材した際に、実際に実を素手で触ってみた。すると、思わず「痛っ」と声を上げるほどのトゲが指先に刺さっていた。毒はないというが、子どもやペットに刺さると大変危ないと感じた。
 
 日本の植物が海外で、モンスターと呼ばれるほど非常にやっかいものになっているというケースもあるが、島国の日本では、国外から持ち込まれたものには特に敏感になるのかもしれない。外来種による被害予防のために、入れない、捨てない、広げないことが大切だ。
 
【織】

      5月21日の記事

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