熊野市で7日と11日に特殊詐欺被害の報告が2件続いた。県警によると直近では鈴鹿署、四日市西署、四日市南署の各管内でも被害があった。
スマートフォンや携帯電話にショートメールで「確認事項がある」というメールが届き、連絡を取ると、「未払い料金がある。今日のうちに支払わなければ訴えられる」というパターンと、市役所などから還付金や補助金があるという電話がかかってきて、ATMのところで指示された電話番号に連絡し、言われた通りに操作するとお金を支払ってしまうというパターン。
共通するのは「今日」「すぐに」というキーワード。焦らせて、判断力を鈍らせようという手口。以前は「訴訟最終告知」などとして、届いた今日、明日が締め切り日になっているはがきが送り付けられたが、それも同様。他の人と相談する時間を与えないようにするもの。
落ち着いて考えれば、未払金があれば業者から封書が届くし、ATMを操作して支払いを受けることはできない。こまかな手口はいろいろ変わるが、不審な話があった場合は、誰かに相談することが重要。大事な資産をだまし取られないために、気を付けておきたい。
(M)