明るく老いるをテーマにした演劇の公演が8日、尾鷲市立中央公民館であった。7日のリハーサルを取材した。若いころの生きがいだった演劇をもう一度、という内容だが、県文化会館の職員の話を聞いて、演者は舞台の中だけでなく実際に劇をすることが生きがいになっていると感じた。
いわゆる〝生きた舞台〟を見るのは久しぶり。映画やテレビなど画面の中で、ではなく、目の前でドラマが演じられていることに少し不思議な感じがした。休憩を挟んで約110分という長い舞台だったが、いつの間にか引き込まれていた。
健康で長生きのためには、生きがいが大切と言われる。無趣味で家に引きこもってしまうと衰えが早いという話を聞く。高齢になっても夢中になれるものを見つけられるか。
ゆうあいクラブ尾鷲の役員会を取材したが、会員増強が一つのテーマとなっている。現役の期間が長くなっていることもあるが、もしかしたら今の会員と、入会してもらいたい年代の人に、どのような活動をしたいかギャップがあるのでは、と考えた。多くの高齢者が健康で長生きするために、魅力ある活動、生きがいを提供できるようになればよい。
(M)