政府の熱中症対策推進会議がこのほど開かれ、昨年3月に策定した熱中症対策行動計画の見直しなどを行った。昨年一年間に、熱中症で亡くなった人は全国で701人。8月中旬の気温が比較的低かったこともあり、長期的な目標である年間1000人は下回ったが、地球温暖化の進行や、世界では昨年、カナダで発生した熱波のような著しい高温が発生。日本でも気候変動の影響が懸念されるほか、今夏は全国的に気温が高くなると予想されていることから、例年以上に危機感を持った対応が必要としている。
熱中症の予防対策として早めの水分・塩分補給、扇風機やエアコンを使った熱中症になりにくい室内・車内環境、炎天下での外出時の帽子や風通しのよい衣類などが挙げられるが、今はエアコンの早期点検とともに、暑さにならし暑さに強い体をつくる「暑熱順化」など、暑さが本格化する梅雨明け後に向けた備えの時期。
暑くなり始めや急に蒸し暑くなる日は、体が暑さに慣れていないために体温調節がうまく働かず、熱中症が起こりやすくなる。今のうちからウオーキングなど、汗をかく運動を続け、暑さに負けない体づくりを。
(J)