今年はプロ野球が面白い。開幕前から〝BIGBOSS〟の登場で話題を集め、佐々木朗希投手の完全無欠のピッチングは、語り継がれる伝説を目の当りにしている感がある。何より、尾鷲市野地町出身、阪神タイガースの湯浅京己投手の今季の飛躍は、心をときめかせるものがある。
プロ4年目で初の開幕1軍をつかんだと思ったら、4試合目の8日の横浜戦で初ホールド、16日の巨人戦では上位打線を抑えて4ホールド目にして初のお立ち台。チーム首脳陣から期待を感じさせるコメントは元々あったが、ニュースや専門家のコラムで「阪神の湯浅が」と目にする機会も増えてきた。
競技は異なるが、紀北町相賀出身、J2アルビレックス新潟の谷口海斗選手も絶好調。チームは10試合で6位とJ1昇格圏内は狙える位置といった感じだが、谷口選手はチームトップ、リーグ2位の6得点。昨シーズンもチーム最多得点だったが、その倍のペースで得点を決めている。何より谷口選手が得点を決めた5試合は4勝1分で負けなしと、まさにエースストライカー。
地元出身の若者の活躍は、日々の楽しみを増やす。これからも勇姿を見せてほしい。
(R)