三重県は「省エネ家電推進協力店舗」の制度を始めた。省エネ家電の省エネ性能や省エネになる使い方を来店者などに丁寧にわかりやすく伝える店舗を登録し、県とともに省エネ家電の普及啓発に取り組むという。
「省エネ」は「省エネルギー」の略。電気や石油、ガスなどを節約できるという意味だが、人間の労力が節約できるという文脈でも使われる。夏の軽装「クールビズ」という用語が定着する前は「省エネルック」と言葉もあった。
県の資料によると、2009年の製品に比べ19年のものでは冷蔵庫で約4割、エアコンで17%も消費電力が減っている。液晶テレビ(40型)は10年の製品に比べ42%減。冷蔵庫では年間5000円から約7000円の電気代節約効果があるという。原油高と円安で今後も燃料価格の上昇が見込まれる。新しい機器は負担減に大いにつながる。
一方、廃棄も自然環境には負荷になる。買い替えるのがよいのか、もう少し使い続けるのがよいのかは悩ましい。もちろん、故障や火災のリスクなども出てくる。買い替え時を、専門家の視点で教えてもらえれば、思い切って新しいものに変える機会になるかもしれない。
(M)