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不連続線「医師不足解消に新しい仕組みを」

 尾鷲総合病院は産婦人科医師が確保されたと思ったら、今度は整形外科が減員となり救急搬送に影響が出る事態となっている。加えて内科の診療も担当している小藪助成院長が体調不良で診療を縮小せざるを得ない状況。

 医師不足が解消されない状況が続く。場所の偏在と診療科の偏在という問題があり、執行部も努力しているが、自由競争に任せていては解消が図れない状態になっている。好ましいのは、関係人口を増やす中で尾鷲で勤務してもいいという医師がたくさん出てくることだが、大学の医局の組織的なバックアップがないと、継続性に欠けるのが実態。

 どこで、どのような仕事をするかは本来自由だが、医師不足で困っている公立病院は尾鷲だけではない。何か調整する仕組みが必要だろう。例えば、病院を設置している自治体が負担金を厚生労働省に支払い、国家公務員の医師を派遣してもらうなどはどうか。都道府県レベルではなく、少なくても大都市を含んだ広域で取り組む必要があるだろう。

 仕組みの変更で地方が窮地になっている。医師不足は、住民の定住も阻害する。地方が一層すたれてしまう仕組みは国レベルで見直してほしい。

(M)

      4月 6日の記事

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