新年度が始まって約1週間が経過。特に新天地での生活がスタートしている人は、慣れない中で忙しい毎日を送っていることと思う。
年齢を重ねるにつれて、だんだん日常生活に変化を感じにくくなってくる。転勤や異動がある会社や公官庁などに勤めない限り、何も変わることなく4月1日を迎えることも増えてくる。これまでの私の人生で1番大きかった変化といえばやはり、進学で地元を離れた時のことだろう。毎年春になると、不安でいっぱいながらも希望に満ち溢れていた当時の気持ちを思い出す。
都会への憧れはまだ残ってはいるが、縁もゆかりもない新しい土地でイチから生活を始めることは現実的には無理で、希望があるとすれば、子どもが就職や進学で都会に出た時にちょこっとくっついて行って、束の間の都会気分を味わうこと。密かに楽しみに計画している。
年齢や環境を言い訳になかなか1歩が踏み出せないこともあるが、70歳を超えても新しいことにチャレンジして、それを心から楽しんでいる人もいる。大きな変化はなくても、日常の中に小さな楽しみを感じられる1年にしようと思う。
【織】