警察庁がこのほど発表した2021年の交通違反の検挙件数によると、総件数は677万5820件。最も多かったのが一時不停止で158万8628件。前年より1%、1万6344件減っているが、一日当たりにすると約4352件、1分に3件の割合で発生していることになるが、これでも氷山の一角。
当地方でもバイク、車を問わず、適切に一時停止する人は少ない。優先道路に出る際に全く止まらなかったり、ゆっくり進みながら左右を見たり。また、止まっても片側だけを見て飛び出したり、大きくはみ出して止まったりで、優先道路を走る車が急ブレーキをかけることも。うっかり出てしまって頭を下げる人もいるが、ほとんどは何事もなかったように走り去る。
停止線の直前で車を一度停止させ、見える範囲の安全を確認してからゆっくり前進し、さらに左右を見て広い範囲の安全を確認するのが本来で、道路交通法には「交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない」とある。
「あわよくば止まらずに」ではなく、「安全確認をする」という目的を守り、優先道路を走る車両を脅かさない運転を心掛けてほしいものである。
(J)