先日、長野県の大町市に出かけた。高速道路を使って尾鷲市から400キロ余り。休憩を入れると6時間ほどかかる。
節分寒波の影響で道路の雪が気になったが、高速道路脇で雪を見かけたのは岐阜県中津川市辺りからで、それも日陰になっている部分。さすがに長野になると、農道の日陰部分には雪が残っていた。
最寄りのインターは長野道の安曇野IC。そこから県道を30キロ弱北上する。驚いたことにインターの周囲に雪はほとんど残っておらず、年末に積雪があった尾鷲市内とほぼ変わらない様子だったが、北に進むにつれて周囲の田んぼや河原に雪が見え始め、訪問先は雪国で、除雪車も動いていた。
長野県には「北に約4キロ進むと積雪が30センチ増える」という意味の「一里一尺」の言葉がある。一般的に100メートル標高が上がると0.6度気温が下がるといわれ、当地方でも荷坂を越えて大紀町に入ったり、矢ノ川峠を越えて飛鳥に入るなど、標高差による温度の違いはわかるが、平地を北に進むことによる差は感じない。地形などでも変わってくるが、雪の様子に、かつて習った「緯度が上がると温度が下がる」ことをふと思い出した。
(J)