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紀南抄「年賀状がなくなる?」

 正月の風物詩の1つである年賀状。ここ数年、年賀状を出すことを辞退する「年賀状じまい」の習慣が広まりつつある。実家でも今回、最後の年賀状を送った。毎年私が手書きで宛名を書いていたので、年末の準備から解放されると同時に少し寂しい気持ちにもなった。
 
 「年賀状じまい」はもともと、終活の流行の中で始まったようだが、今では年齢に関係なく辞める人が増えているという。SNSやスマホの普及により、いつでも手軽に連絡が取れる状況にある中で、わざわざ書面による新年のあいさつがわずらわしいとの考えもあるようだ。
 
 年賀状には近況報告として、家族写真などをプリントする人も多い。わが家でも毎年子どもたちの写真を撮って作っているが、子どもが成長するにつれて撮影を嫌がるようになったりして、だんだんと気合が入らなくなってしまっている現状もある。
 
 今年受け取った年賀状は、数年前に比べると激減。知らず知らずのうちに辞めた人もいるのだろう。ただ中には、年に1度の年賀状だけのやり取りをする人もいる。わが家ではもう少し、はがきでのあいさつを続けてみようと思う。
 
【織】

      1月18日の記事

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