今年も新型コロナウイルスに翻弄された1年だった。特に夏前からの第5波はすさまじく、8月に入って県内でも爆発的に感染が増え、26日には515人の新規感染者が判明、1週間平均でも400人に達し、翌28日には尾鷲保健所発表で最多の18人を数えた。
長引く地域経済への影響に加え、さまざまな行事がことごとく中止、または縮小された。沈滞ムードに包まれ続けたが、そんな中でも明るい話題は小中高校生を中心とする活躍。水泳、空手、陸上、野球、バレーボールなどスポーツをはじめ、吹奏楽や絵画、絵本など文科系のコンクールやコンテストで入賞や入選が相次いだ。
新規感染者がしばらく出ていないことから、祭りや行事の開催を期待する人も多く、中止の決定に「今度はできると思ったのに」の声もあるが、オミクロン株をはじめ、低い水準にあるとはいえ、全国的には感染が続くなど、正月を控えて不安材料を抱えているのも確か。
先日、ほぼ11年ぶりに尾鷲市街地が雪化粧した。12月の積雪は珍しく、前日から断続的に降り続いたが、雪にしても雨にしても止まないことはない。来年は明るい年になることを期待したい。
(J)