第36回WBSラジオチャリティーミュージックソンが24日~25日で開催され、オークワ新宮仲之町店ではチャリティーバザーが行われた。協賛企業から寄贈された品々を販売し、その収益の全額を障がい者支援ための基金に寄付する取り組み。販売開始から30分ほどで全品売り切れとなった。
ラジオチャリティミュージックソンは「目の不自由な方、身体に障がいのある方へ通りゃんせ基金を」を合言葉として、ニッポン放送をキーステーションに全国11局が展開するチャリティキャンペーン。
バザーは和歌山放送の支局のある県内各所で行われており、収益は全て、音の出る信号機や支援学校への教育機器の購入費となる。これまでに和歌山放送まで寄せられた募金は累計で1億9800万円を越しており、音の出る信号機は112基を設置。新宮市内では20日、同基金によって、新宮署員立ち会いのもと、橋本1丁目の信号機に音の出る装置が取り付けられた。
以前はオークション形式で商品を販売していたが、昨年から新型コロナウイルス対策のため商品ごとに定価を下回る安値を設定して売っている。例年は行う街頭募金も、昨年に引き続き中止となった。購入の代金はそのまま募金箱へと運ばれた。
購入に来た女性は「ヘビーリスナーで、毎年来ている。みんなの募金で、少しでも目の不自由な人が過ごしやすいようになったらいいなと思う」と話した。
和歌山放送局紀南支社新宮支局アナウンサーの柿白享子さんは「本来オークションをして盛り上げたいが、コロナ禍でバザーにし、密にならないよう開催できてよかった。毎年リピーターのように楽しみにしてくれている人も、障がい者支援の主旨に賛同して協力したいとおっしゃっていただいて、ありがたい。協賛いただいたお店にも感謝します」などとした。また、「今後も目の不自由な方などが安心して渡れるようにしていけたら」と見据えた。