プロ野球で20年ぶりに日本一となったヤクルトスワローズのマスコットキャラクター、つば九郎がちょっとした話題になっている。フリーエージェント宣言して球団を離れる可能性を示したところ、球界だけでなくさまざまな組織が獲得に向けて名乗りを上げているという。
いいな、と思ったのは、2011年から球団とつながりのある新潟県の燕市が「獲得に乗り出した」というニュース。市のPR隊鳥(隊長)に加え、さらなる市の発展につなげてもらおう、ということらしい。
観光にせよ、ふるさと納税にせよ、移住定住にせよ、知名度アップで各自治体がしのぎを削っていて、話題づくりという側面もあるが、地域が衰退しつつある中でもこのような遊び心は大切。心のゆとりにつながる。
尾鷲市は、これから例えばおわせSEAモデル事業や、森林活用に関して企業との関わりを強く持つ必要が出てくる時期。さすがに「ツバメ」との縁をこじつけるのは難しいだろうが、ワシをシンボルとしている製薬会社などと協力が考えられないか。ヒョウタンから駒(こま)が出てこないとも限らない。職員のゆとりを持った発想に期待したい。
(M)