冬の朝が苦手だ。得意という人の方が少数派だろうけども。過日の朝、出かけようと思って車に乗り込んだところ、フロントガラスが凍っていた。バケツで水をかけてワイパーでゴシゴシ。寒い季節の慌ただしい朝の恒例行事だが、いよいよ本格的な冬が到来したなと感じた瞬間だった。
とはいえ、家庭を持って自分で何もかもしなければならない生活になってからは、夏よりも冬が好きになった。夏は虫が大量にわくし、食べ物もすぐ腐る。洗濯物は乾きやすいけれど、汗をかくので臭いし着替えが増える。またクーラー代がとんでもないことになる。
一方で、冬は虫が少なく、雑草が伸びにくい。買い物から帰っても少しぐらいなら食材を放置していても平気。夜はぬくぬくの毛布にくるまって寝れば暖房いらず。もちろん両者ともメリット、デメリットはあるが、寒さという強敵がいたとしても、ずぼらな性格の私は冬に軍配を上げる。
ただし好きというより、冬の方がましというレベル。花粉症のひどい私は春より秋が1番過ごしやすいと感じる。1年中、ずっと秋ばかりだったらいいのにと本気で思うことがある。
【織】