寒さが本格化して暖房器具が欠かせなくなってきたが、ストーブやファンヒーターの事故が毎年100件以上発生しており、製品評価技術基盤機構など関係機関が注意を呼び掛けている。
製品事故情報によると、ストーブ、ファンヒーターの事故は2016年度から5年間で652件(石油タイプ307件、電気タイプ345件)、死亡事故は69件(石油タイプ44件、電気タイプ25件)、出火は652件中576件発生。毎年11月頃から事故が増加し、1月に最も多く発生している。
事故を防ぐポイントは「可燃物の近くで使用しない」「定期的に清掃し、ほこりやすすを取り除く」「誤ってガソリンを給油しないよう保管方法や保管場所に注意する」「つけたままにしない。石油ストーブなどは給油時に必ず消火する」「電気ストーブや電気ファンヒーターの電源コードを引っ張らない、折り曲げない」。このほか、灯油は劣化することから、昨年の灯油を使うと異常燃焼や不完全燃焼による一酸化炭素中毒の恐れもあり、シーズン中に使い切るか、残った場合は正しい方法で処分すること。
使用上の注意を確認し、寒い冬を安全、快適に過ごしたいものである。
(J)