尾鷲市の賀田区は23日(土)から27日(水)まで、同区の避難所で、「南部集中豪雨50年 写真と資料展」を開く。25年前に、被災25年に合わせて実施した資料展のために作った資料や、被災当時の写真などを展示する。
1971(昭和46年)9月、雨がちの日が続いた後、台風と前線の影響で9日未明から11日未明にかけての48時間で1000ミリを超える雨を観測。尾鷲市を中心に、熊野市などで死者・行方不明者42人、負傷者39人を出した。尾鷲市では賀田の3か所と古江の1か所で土石流が発生。賀田、古江とも13人が亡くなった。
今年が50年の節目に当たることから、追悼行事などを計画したが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で緊急事態宣言が出ていたことなどから、解除を待って当時を振り返ることとした。24日には避難訓練も行う。
場所は、賀田小学校の脇にある賀田区避難所。午前9時から午後4時まで見られるという。同区は「賀田の大災害を忘れず、後世に伝えるためにぜひ見てもらいたい」としている。