8月1日は「水の日」、同日から1週間は「水の週間」。あらゆる生命の源で、生活に欠かせない貴重な水。この水の大切さや果たす役割を考えてもらおうと、昭和52年の閣議で水の日と水の週間を設け、平成26年から水循環基本法で「水の日」が法律で定められた。
世界でも有数の多雨地帯であるモンスーンアジアの東端に位置する日本。年平均降水量は1688ミリで、世界平均の約1.4倍だが、1人当たりで見ると年降水総量は5000立方メートルで、世界平均の4分の1程度、利用可能な水資源は3400立方メートルで、世界平均の2分の1以下となる。
日本の中でも多雨地帯にある当地方。渇水で給水制限がかかることはまれで、水はあって当たり前だが、急な地形が多い日本は川が短く、梅雨や台風期に雨が集中するため、ほとんどの水はそのまま海に流れ、使えるのは総降水量の10%程度。少雨の年には全国各地で渇水が起きている。
節水をはじめ、食器の油汚れを紙で拭き取ったり、洗剤やシャンプーを使いすぎないなど汚れのもとを極力流さない、川にごみを捨てない…。この機会に、改めて水について考えてもいいのではないか。
(J)