小学生の列に飲酒運転の自家用のトラックが突っ込み、児童5人が死傷した千葉県八街市の交通事故。国土交通省の許可を受けた事業用の〝緑ナンバー〟はアルコールチェックが義務付けられているが、自家用の〝白ナンバー〟に義務はなく、国土交通大臣は自家用トラックの飲酒運転防止対策について強化していく考えを示しているが、この事故の後も山形県で緑ナンバーのトラックが飲酒運転で事故を起こしている。
飲酒運転の禁止は、事業用であろうが自家用であろうが関係はなく、アルコールチェックがあろうがなかろうが、酒を飲んだら運転しないのが本来で、車の大小も関係ない。
飲酒運転を防止するシステムに「吹き込み式アルコール・インターロック」がある。エンジン始動時にドライバーの呼気中のアルコール濃度を計測し、規定値を超えると始動できないシステムで、2009年9月から販売されているが、2020年までのおよそ12年間に取り付けられた車は、トラックを中心に2707台と少ない。
大人が作ったルールを子どもが守り、守らない大人によって子どもが犠牲になる。いつになったら理不尽な状況がなくなるのだろうか。
(J)