23日に発生した台風5号。今後も北上を続けるが、上陸の可能性はなくなったようだ。台風としてはあまり発達せず、29日には日本の東海上で温帯低気圧に変わる見込みで、直接、影響を受ける可能性は少ないようだ。
心配なのは台風の北側、沖縄から本州の南海上に長く伸びる梅雨前線。気象庁によると、台風の北上に伴って北へ押し上げられ、週末から活動が活発化する見込み。梅雨の中休みがしばらく続いているが、関東から九州にかけての太平洋側を中心に、27日から28日ごろに大雨となる恐れおそれもあるという。
前線や台風による大雨で記憶に新しいのが、平成30年7月の豪雨。西日本を中心に全国的に広い範囲で記録的な大雨をもたらし、全国で224人が亡くなった。前線や台風7号の影響で、日本付近に暖かく非常に湿った空気が供給され続け、6月28日から7月8日までの総降水量が7月の月降水量平年値の2~4倍となる大雨となったところがあった。
今回は大雨が長くは続かないと思われるが、当時は12時間降水量で400ミリ、24時間で600ミリを超える観測地点もあった。万一に備え、雨への備えが必要である。
(J)