那智勝浦町が整備した、町体育文化会館の津波避難階段に関して、隣接の木戸浦グラウンドで活動する勝浦サッカースポーツ少年団の子どもらに周知するための見学会があった。避難階段は同会館入り口横から屋上につながる鉄骨造り。入り口は平常時施錠されているが、子どもらでも簡単に開錠して避難することができる。会館利用者のための有事の際の一時避難場所に位置付けている。
堀順一郎町長は子どもらに、いつ地震が発生しても安全な場所に迅速に避難できるよう、普段から家族と避難場所について話し合うよう呼び掛けていた。これは大事なことで、学校でいる日中や家族と一緒の夜間などに発生すれば、当然大人が指揮して避難することができる。しかし、放課後や休日に友達あるいは一人で遊んでいるときなどに発生すれば慌てることになる。
日常生活の中での子どもの行動範囲は限られている。○○で遊んでいる際に地震が発生すれば、△△に逃げるようにする、というように家族間で約束事にしておけば、有事の際必ず役に立つ。また、子どものころから避難への意識を高くしておくことが、地域の防災力向上につながる。
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