6日に即日開票された尾鷲市のダブル選挙。市議会議員選挙では新人5人中4人が当選。現職4人が涙をのむという厳しい結果となり、前回同様、世代交代が進んだ。
その中でも注目は女性候補4人の当選。現在は13人中1人で、その割合は7%。任期が始まる11日からは一気に40%になり、比率では県内の市議会で最も高くなる。
全国の市と東京23区の議会で、女性市議会議員の比率がトップとされるのが45%の東京清瀬市。議員20人中9人が女性。比率では尾鷲も全国トップクラスになる。
消費行動の主力は女性で、レジャーなどでも女性の意見は大きく左右される。女性目線で市政がチェックされることは、地域の活性化に向けてプラスとなり、今後の活動に期待したい。
現職が圧倒的な差をつけて再選を果たした市長選。現職は投票総数の64.2%、有権者の47%の支持を得たことになる。民意は現市政の継続を選択したが、他の候補に投じた人も3700人を超える。圧勝におごらず、さまざまな市民の意見に耳を傾け、できるもの、できないもの、急ぐもの、急がないものを選択し、よりよい市政の運営に取り組んでいただきたい。
(J)