新宮市出身のプロ野球・広島東洋カープのルーキー・森浦大輔投手が、5月28日の千葉ロッテ戦で念願のプロ初勝利を挙げた。5回途中から登板し、1回3分の1を無失点に抑える好救援だった。キャンプから1軍に帯同し、開幕1軍を勝ち取ってチームのブルペンを支えている。
インタビューで森浦投手は素直に初勝利を喜んだが、開幕から同じくリリーフで活躍する同期の2人(栗林投手・大道投手)に負けないように頑張りたいとあらためて決意を語っていた。
森浦投手は、リードした場面の終盤に起用されることが多く、手に汗を握る。そんな厳しい局面でも表情を変えることなく、淡々と投げ込んでいるように見えるが、そんな簡単なものではない。直球の球速は140キロ台前半~中盤といったところだが、チェンジアップなどの変化球を効果的に使い、打者のタイミングを狂わせる。リリースポイントが見えづらいという部分も武器になっている。
これから暑さで疲れが出てくるのは当然。いつでも登板できるように調整する中継ぎの難しさもある。それでも、チームの勝利のために献身的な働きをするルーキーを応援したい。
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