これから夏に向けてアウトドアが最盛期を迎えるが、どこでも問題になるのが放置されるごみ。食べ物に関連するものをはじめ、道具も毎年のように捨てられる。
数百円で買えるバーベキュー用の網は言うまでもなく、最近は安価なコンロやテントが出回って、1回しか使っていないような真新しいものが捨てられていることも。地元、もしくは市内の商店で食材などを購入してくれるなら何らかの経済効果はあるが、外来者の多くはほとんどが持ち込みで、ごみしか残さないといわれるゆえんになっている。
捨てられたごみは地域の環境に影響を与える。回収には当然、人件費がかかる。持ち帰ることがベストだが、「ごみは捨てない」という当たり前のことが守れない人も少なくなく、見かねたある地区では「コンロなどの道具を持ち込み禁止にして、貸し出した方が、まだごみは少なくなるのではないか」という意見も出ている。
「その場だけが楽しめればいい」という安易な発想では「〇〇禁止」となりかねないし、続いて来た人を失望させる。みんなが気持ちよく楽しめるように、安くても物を大切にし、ごみは捨てないマナーの向上が求められる。
(J)