三ツ矢憲生衆議院議員が、直近にせまりつつある次期衆院選に立候補しないことを表明した。調子がよくないという話は聞いていたが、選挙が近づいておりもう1期やるものと思っていた。
候補予定者として地域を回っていたころから取材しているので、極端な話、二階自民党幹事長や岡田克也議員に比べて心理的ハードルが低い。最初の選挙の年、息子に背中を押されて立候補を決意した、と言っていたのが記憶に残っている。
2003年の衆院選で初当選。特別国会が始まるより先に、紀勢自動車道の整備で要望が行われた。本人も「議員バッジをつける前に仕事を任された」などとよく話していた。
政権交代が起こった時も、比例重複立候補をせず小選挙区の議席を確保した。自民党が苦しい時に党を支えた一人と思うが、大臣に就任することはできなかった。
自民党の政権復帰後、与野党とも考え方にゆとりがなくなっているように感じる。実際に物事を進める政府が批判を受けるのは当たり前である。「批判を真摯に受け止め」などの談話が出されるが、後任には、言葉通り批判を受け止め前向きに改善できる人が就いてもらいたいものだ。
(M)