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紀南抄「巨額な予算の行方」

 新宮市が発表している令和3年度当初予算では、一般会計は歳入・歳出ともに165億8633万3000円、特別会計が87億3748万5000円、企業会計は95億1479万、総額は348億3860万8000円となっている。
 
 10月には新宮市長選挙がある。当選する新市長は今後の4年間で、巨額なお金を動かす力を持つことになる。将来、市長が何にお金を使うかによって、新宮市の未来は大きく変わる。
 
 すべての権力者はモニタリング(監視)されるべきだ。モニタリングする活動が選挙で、その仕組みが民主主義。市長は市民が豊かに幸福になるように、正しくお金を使い、ルール作りをするのが仕事。
 
 権力に見合った仕事をしていない政治家を落選させるのも選挙。投票行動は豊かな社会づくりのために大切な行為だ。選挙に行かない市民が多いまちに、良い政治が根付くことはない。
 
 選挙という形でモニタリングしなければ、権力者の支配や独裁が進んで、社会は大変なことになる。監視には応援の意味も込められている。巨額予算の行方は有権者一人一人の視線に委ねられている。
 
【茂】

      5月11日の記事

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