5月に入り、当地方でもオオキンケイギクが咲き始めた。あまりの強さで、定着すると在来の野草を駆逐し、辺りの環境を一変させるため、環境省が平成18年2月、特定外来生物に指定。栽培や販売、譲渡、野外へ放つことなどが禁止されている。
その特徴は、花はコスモスに似た直径5~7センチで、茎の先端に1つの花を付ける。花びらの色は黄橙色で、中央部も同じ色をしている。花びらの先端には不規則に4~5つのギザギザがある。葉は細長いへら状で、両面には荒い毛が生えており、葉の周囲はなめらか。
県内でもホームページなどに写真を添えて掲載したり、環境省や環境事務所のホームページへリンクを張るなどして啓発や駆除への協力を呼び掛けている市町があるが、当地方では見当たらない。
地下茎で増えるため、草刈り機で刈り取っても根が残るため、根から取り除く必要がある。さらに、種でも増えるやっかいものだが、花が咲き始めた今が分かりやすく、種ができるまでが勝負。一部で駆除が行われているが、広がれば広がるほど駆除に時間がかかる。手遅れにならないうちに、積極的な啓発や駆除活動が大切ではないか。
(J)