新型コロナウイルス感染症対応の「まん延防止等重点措置」が12日、東京、京都、沖縄で始まった。各知事は対象区域の飲食店に午後8時までの営業時間短縮を要請した。要請・命令に応じない事業者にはペナルティを課すことができる。
大阪、兵庫は5日から対象になっている。緊急事態宣言と違い、対象区域は市区町村。成果が判明するのは今週末以降とみられるが、なければ区域の拡大や再度の緊急事態宣言ということも。
都市部では多くの人が通勤列車やバスを利用する。分かっていないだけで「経路不明」の中にはそのような密になる場所で感染した人もいるのではないか。国民の意識頼みの政策は行き詰まりの感がある。
12日の国会で、隠れ失業への言及があった。飲食店には支援金が出るとして、従業員にはお金が渡るのか。その他の個人事業主やパート労働者やアルバイトはどうか。影響が長引いており、生活できなくなる人がさらに増える懸念もある。適切な手立てが求められる。
高齢者向けの接種が始まった。接種が進めば感染者も減少することが見込まれる。ワクチンの効果もまだ十分にわかってはいないが、順調に進むことを期待したい。
(M)