政府は5日、大阪府と兵庫県、宮城県に「まん延防止等重点措置」を適用。これに伴い、1府2県は大阪市と神戸市、西宮市、尼崎市、芦屋市、仙台市を対象地域に指定した。飲食店の時短要請の強化や飲食時のマスク会食の徹底が柱で、正当な理由なく応じない利用者の入場を禁止することも要請。期間は来月5日までの約1か月間。
そんな中、テレビの映像などで見かけるのが、早々に店が閉まる中、夜の路上で酒盛りをする〝我関せず〟の人たち。さらには、住民に自粛を呼び掛けながら、送別会を行い、対策の不徹底で職員に感染者を出す自治体も出る始末。
新型コロナのワクチン接種がやがて始まる。優先順位があって、健康な人たちへの接種はまだ先になりそうだが、あるワクチンは発症を防ぐ効果が半年後も9割が有効、南アフリカの変異株にも効果があるという朗報もある。
〝今〟は二度と戻らないし、自粛にうんざりする気持ちも分からないでもないが、行き過ぎた行動はさらなる規制を招くおそれがあり、外来者を受け入れない地域が出ないとも限らない。打撃を少しでも抑え、少しでも早く再生するためにも、感染対策の励行が望まれる。
(J)