携帯型ゲーム機の普及に伴い、1人に1台の時代がやってきた。わが家も、もれなくそれぞれにゲーム機やタブレット端末を持ち、オンラインゲームや動画視聴にはまっている。
小学5年生の息子が誕生日プレゼントに課金カードを要求してきた。ゲーム内の武器やアイテムを購入できるのだが、実体のないものにお金を払うのにどうしても抵抗があり、これまで先延ばしにしてきた。しかしプレーしている周りのほとんどの子が課金アイテムを手に入れているし、熱意に押されてついに解禁。大喜びで課金デビューを果たした息子を見て、思い出や経験はプライスレス、と自分に言い聞かせて納得した。
最近子どもたちが熱中しているのは、バトルロイヤルと呼ばれる最後の1人になるまでお互いに倒し合うゲーム。残虐な表現もあるので大変不安なのだが、よく考えてみると自分たちの子どものころにも対戦ゲームはあったし、それでけんかをしたという話もよく聞いた。「相手を倒すのは楽しいけど、ゲームやから」。コントローラーを握りながら答える息子を見て少し安心した。
【織】